[2021_10_11_01]地震後に検査も…設備の故障?JR変電所火災の原因(テレビ朝日2021年10月11日)
 
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地震後に検査も…設備の故障?JR変電所火災の原因

 [2021/10/11 23:30]
 埼玉県蕨市にあるJR東日本の変電所の火災で、JR東日本は10路線で一時運転を見合わせ、23万6000人に影響が出ました。
 11日は、実況見分が行われました。なかでも、念入りに実況見分が行われたのが“トランス室”と呼ばれる変圧器を制御する施設です。火災発生直後、すでに炎は、トランス室の外にまで広がっていて、メインの変圧器も燃えていました。
 今回、火災があった変電所は“基幹変電所”と呼ばれる施設です。発電所から送られてくる電気の電圧を調整して、各地の変電所へ届けます。そして、そこから駅や各路線に電気を送る仕組みです。こうした基幹変電所は、JR東日本管内に18カ所しかない要の施設です。
 鉄道工学が専門の東京大学名誉教授・曽根悟氏:「JR東日本は、日本の鉄道会社で唯一、自前の大きな発電所を持っている。川崎に火力発電所があり、信濃川の系列に水力発電所があり、そのほか電力会社から電力を買うと。この3つの電力をうまくミックスして、電車を走らせるための大本の変電所の一つ。電力の融通が、比較的短時間でできるような仕組みは今でもある訳で、約8時間も止めてしまったことを反省して、30分ぐらいで一応、復旧できるやり方を構築してほしい」
これまでのところ、第3者が侵入した形跡や、作業ミスは確認されていないことから、JR東日本は設備の故障が火災の原因ではないかとみています。
 7日に起きた東京で震度5強を観測した地震との関連についても調査中です。ただ、JR東日本は、地震の翌日にも点検を実施していて、その時は、異常がなかったことを確認したといいます。

KEY_WORD:首都圏震度5強_変電所火災_: