[2014_03_19_01]汚染水浄化できず 設備3系統を停止 福島第1原発(東奥日報2014年3月19日)
 
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 東京電力は18日、福島第1原発で試運転が続く汚染水処理設備「多核種除去設備(ALPS)」で、3系統のうち1系統で汚染水が浄化できていない異常が分かり、3系統全ての処理を停止したと発表した。
 東電によると、1系統の出口で17日採取した水に含まれるベータ線を出す放射性物質が、1リットル当たり数千万ベクレル程度と高濃度だったことが18日に判明。通常、処理後は数百ベクレル程度に下がるという。この系統は、フィルター洗浄のため停止していたが、東電は念のため残り2系統も止めて処理能力を確認している。
 浄化されなかった水の移送先タンクの濃度を知らべ、高ければALPSで再処理するとしている。
 東電は2月12日から初めて3系統同時の処理運転を始めたが、ポンプの故障で停止が相次いだ。
 ALPSはトリチウム以外の62種類の放射性物質を除去でき、3系統がフル稼働すると1日約750トンの汚染水が処理できるとされる。東電は4月以降の本格稼働を目指している。
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