[2017_02_04_02]北海道・泊原発 厳冬期初の防災訓練 事故想定(毎日新聞2017年2月4日)
 
参照元
北海道・泊原発 厳冬期初の防災訓練 事故想定

 国は4日午前、北海道などと合同で、北海道電力泊原発(泊村)の厳冬期の原発事故を想定した原子力防災訓練を始めた。国によるこの時期の訓練は初めて。泊原発周辺は厳冬期に暴風雪となることも多く、事故の際の住民避難が課題だったことから、道が国に訓練実施を要請していた。
 訓練は、暴風雪警報が発令され、最大風速25メートル、24時間降雪量が30センチと猛吹雪に見舞われる中、泊原発3号機の故障で非常用の炉心冷却装置が一時、機能しなくなったとの想定。自衛隊や警察なども含め30機関約400人のほか、住民約60人が参加した。
 暴風雪のため現地に職員を派遣できないとして、札幌市中央区の道庁内に「原子力災害合同対策協議会」を臨時に設置。住民避難などの対応を決めた。住民に安定ヨウ素剤を緊急配布するほか、積雪で自宅に閉じ込められた住民を救助、搬送する。【酒井祥宏、野原寛史】

KEY_WORD:TOMARI_: