[2019_10_09_03]関西電力 八木会長が「辞任」 岩根社長は”第三者委員会の調査後”に辞任へ 執行役員5人も退任(関西テレビ2019年10月9日) |
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9日の午後3時。関西電力は金品受け取りの問題で3度目の会見を開きました。 八木誠会長は神妙な面持ちで会見場に現れ、岩根茂樹社長とともに辞任を発表しました。 【関西電力 八木誠 会長】 「私と岩根は、今般の事態の経営責任を明らかにするため辞任することとしました」 この問題は原子力発電所がある福井県高浜町の森山栄治元助役から、約3憶2000万円分の金品を、関西電力の会長や社長など20人が受け取っていたというものです。 八木会長は10月2日の記者会見で、「原因究明と再発防止に努める」と続投の意思を表明。しかし、「原発マネー」と疑われる金品を受け取っていたことは、看過されるものではありませんでした。 【関西電力 八木誠 会長】 「先日の会見以降、様々なお客様や社会の声を真摯に受け止めるとともに、岩根とも相談しました。多大なご迷惑をおかけしていることに対する経営責任を明確にし、2人が辞任するとの結論に至ったものであります」 八木会長は9日付で辞任する一方、岩根社長は第三者委員会の調査が終わるまで職にとどまり、その後辞任するということです。 【関西電力 八木誠 会長】 「今回の事態を一番把握している岩根が、第三者委員会の調査と原因究明等に真摯に対応していくべきと考えたからです」 また、原子力事業本部長を務める森中郁雄副社長など、執行役員5人も退任します。 会見では、9日付けで第三者委員会を立ち上げたことも発表されました。 委員会のメンバーは元検察トップの但木敬一弁護士を委員長とし、日本弁護士連合会の元会長や、東京地方裁判所の元所長など弁護士4人です。 関西電力の去年の社内調査では、森山元助役が顧問を務めていた会社に入札をせず18件の工事を発注しながら、そのプロセスが適正かどうか5件しか調査していませんでした。 また、調査の対象外の元幹部が「20年以上前に森山元助役から金品を受け取った」と証言しています。 ――Q:さかのぼって調査する? 【関西電力 岩根茂樹 社長】 「前例踏襲主義が原因だと去年調査報告書に書いてあるので、歴史をさかのぼって根本原因を第三者委員会に原因究明して頂きたい。(業者への)発注プロセスや発注価格は適正だが、もう一度、第三者委員会で評価されると思う」 第三者委員会は、12月下旬にも調査結果を報告するということです。 この第三者委員会をめぐっては、関西電力と筆頭株主である大阪市が対立。大阪市は、市の推薦する委員を入れるよう要求していて、9日がその回答期限でしたが… 【関西電力・地域エネルギー本部岡田重樹副本部長】 「貴市の委員に関するご要請に対しては、ご辞退させていただきます」 関西電力は「社外の弁護士で十分に客観性はある」として、大阪市の要求は拒否しました。 【大阪市 松井一郎 市長】 「我々が推薦したいということについて、受け入れられなかったことは残念だが、第三者委員会としては、外形的に見て独立しているのかなと感じる」 松井市長は「経営陣の刷新が遅きに失した」と批判した上で、「第三者委員会の報告を待ちたい」と話しました。 |
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