[2017_11_16_04]「管理責任強く認識を」 規制庁 原燃規定違反で指摘(東奥日報2017年11月16日)
 
 原子力規制庁は15日、2017年度第2四半期(7〜9月)に県内原子力施設で実施した保安検査の結果を公表した。日本原燃の雨水流入事象など公表済みの保安規定違反を改めて報告した規制庁担当者は「原燃が自ら管理責任を強く認識し取り組んでいかなくてはならない案件」と指摘した。
 規制庁青森事務所の前川之則・地域総括調整官ら3人が県庁で会見した。違反内容は▽六ヶ所再処理工場で長期間未点検だった設備から雨水が流入。報告書には現場を確認しないまま止水処置がなされていると記載▽ウラン濃縮工場で未点検だった排気ダクトがさびで損傷。ダクトがある天井裏に入る際に、必要な汚染防護具の着用を不要とした(軽度の違反に当たる「監視」と判定)一の2件。前川氏は、原燃に対し「(違反事項は)保安管理の基本。しっかりやってほしい」と注文を付けた。一方、原燃は「今回の判定を重く受け止め、本件の改善活動を最優先課題として全社を挙げて再発防止に取り組む」とコメントした。(阿部泰起)

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