[2021_08_31_06]再処理工場の審査 対象設備抽出完了 日本原燃(東奥日報2021年8月31日)
 
 日本原燃は30日、六ヶ所再処理工場(六ヶ所村)の稼働へ向けた原子力規制委員会の工事認可審査で、申請対象となる設備約4万点の抽出作業が完了したと明らかにした。一方で詰めの作業にさらに時間を要するため、9月中としていた補正申請が「10月ごろ」にずれ込むとの見通しも示した。
 再処理工場は2020年7月に新規制基準の適合性審査に合格し、現在は安全対策を施す追加工事に必要な「設計・工事計画の認可(設工認)」の審査中。原燃は審査申請を3分割する方針で、1回目分を20年12月に申請するとともに、対象設備を効率良く抽出、分類するよう規制委から求められて作業していた。
 30日の規制委の審査会合で、原燃は対象設備として再処理工場約4万点、MOX(ブルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場約1万2千点の抽出が完了したと説明。ただ、抽出した設備と基本設計方針との関連など、さらに検証が必要だとして「10月ごろまでに整理を完了し(1回目分の)補正申請を予定」しているとした。一方、2回目申請の時期は「未定」という。
  (佐々木大輔)
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