[2020_12_08_09]六ケ所MOX工場完工、2年延期へ/日本原燃、「2024年度上期」で調整/建屋建設や安全対策工事要因(東奥日報2020年12月8日)
 
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六ケ所MOX工場完工、2年延期へ/日本原燃、「2024年度上期」で調整/建屋建設や安全対策工事要因

 日本原燃が2022年度上期としている青森県六ケ所村のMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場の完工目標を、「24年度上期」に2年程度延期する方向で最終調整していることが7日、複数の関係者への取材で分かった。中断していた建屋の建設や追加された安全対策工事に時間を要することが主な要因という。
 MOX工場は9日にも原子力規制委員会の安全審査に正式合格する見通し。原燃はこれまでに6回、完工目標を繰り延べているが、増田尚宏社長は「合格後に、完工時期の見直しを含めて、確実に完工、操業できる工程を精査して示したい」と会見で述べ、再度の延期を示唆していた。
 MOX工場は、使用済み核燃料を再処理して取り出したMOX粉末に二酸化ウラン粉末を混ぜ、燃料集合体に加工する施設。隣接する再処理工場は今年7月に審査合格し、翌月に完工時期を21年度上期から「22年度上期」に1年延期した。再処理とMOX燃料加工は一連の工程となるため、原燃は両工場の完工目標を1年の間隔で設定していたが、今回は工事期間などを考慮し、「2年」とする方向。
 MOX工場は10年10月に着工。11年3月の東京電力福島第1原発事故を経て新たな規制基準を満たす必要が生じ、14年以降、規制委の審査を受けていた。地上2階、地下3階の主要建屋の建設は15年に中断、地下部分まで掘削し、鉄骨・鉄筋などを設置した状態で工事が止まっている。
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