[2020_07_28_05]MOX工場 安全対策 原燃、説明一通り終了 規制委「大きな論点ない」(東奥日報2020年7月28日)
 
 原子力規制委員会は27日、日本原燃(六ヶ所村)のMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場の安全審査で、設備面の審査会合を開いた。原燃は重大事故への対処など安全対策について一通りの説明を終了。規制委は「現時点で大きな論点はない」(田中知委員)とした。原子力規制庁は、原燃が合格の前提となる補正申請書か整理資料を提出した上で審議を再開する方針。
 MOX燃料工場は、再処理工場で製造するMOX粉末を原料とし、原発で再び使える燃料に加工する施設。原燃は2022年度上期の完工を掲げている。
 27日の審査会合は重大事故の拡大防止対策や、必要な措置を講じるための技術的能力について審議。原燃は新規制基準を踏まえた安全対策の説明を一通り終えた一方、規制庁審査チームは「資料の中身がしっかりしていない」とし、資料の適正化を重ねて求めた。
 MOX燃料工場は再処理工場と同様に14年1月に審査申請。6年半が経過し、ようやく主要な議論がいったん終了した。規制庁幹部は「論点はほぼなく、いかに説明資料を整えられるかという段階」と述べ、審査会合の再開は早くて8月末以降との見通しを示した。
    (佐々木大輔)
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