[2021_03_27_03]原燃・低レベル埋設センター 3号着工 21年度以降 審査終わらず先送り(東奥日報2021年3月27日)
 
 原発で発生した低レベル放射性廃棄物を埋設処分する日本原燃の埋設センター(六ヶ所村)で増設を計画している3号施設について、原燃が2020年度としていた着工時期が21年度以降にずれ込むことが26日、原燃への取材で分かった。原子力規制委員会による安全審査が終了しておらず、年度内に審査合格できないため。
 3号施設は既存の2号施設と同様、金属類、プラスチックなどの固形物を200gドラム缶に入れモルタルで固めた「充填固化体」を埋設する。施設容量は21万1200本相当分。原燃は18年8月に3号施設増設を盛り込んだ事業変更許可を申請。20年度の着工、23年度からの廃葉物受け入れを計画していた。
 今月1日の審査会合で、原子力規制庁の担当者は「大きな論点は残っていない」と述べ、原燃の補正申請を待つとしていた。原燃の担当者は「現在、補正提出に向けた準備をしている最中。許可取得後は速やかに本格工事に着手したい」と語った。23年度の操業開始は「変更はない」としている。
 同センターでは3号施設の増設のほか、廃液や焼却灰などを固形化した廃棄物を対象とした1号施設に充填固化体も埋設できるよう変更を計画している。
     (加藤景子)
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