[2016_04_23_06]原燃施設 クレーン故障相次ぐ 低レベル廃棄物 搬入延期(東奥日報2016年4月23日)
 
 日本原燃は22日、関西電力高浜原発(福井県)で出た低レベル放射性廃棄物1480本(200リットルドラム缶換算)の受け入れを延期すると発表した。原燃の低レベル廃棄物管理建屋で、ドラム缶を搬出する際に使う天井クレーン1台が故障したため。建屋内には搬入用2台と合わせ、計3台のクレーンがあるが、3月以降、故障が相次いでいる。
 原燃によると、5日に点検した際にクレーンが正常に作動しないのを確認した。原因は調査中。25〜27日に予定していた廃棄物受け入れを延期したが、新たな受け入れ時期は未定だという。
 建屋内の天井クレーンは、各原発から海上輸送されたドラム缶の健全性をチェックするために使用する。3月22日には搬入用クレーン1台が故障し、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の廃棄物の受け入れを延期。電子機器を交換し同31日に復旧した。
 4月18日には別の搬入用クレーンが故障した。復旧した1台があるため搬入作業には影響しないというが、故障した1台はまだ復旧していない。
 クレーンは1992年の操業開始時から使用し、毎月1回点検を実施。今年2月に3台の制御機器を交換したが、一連の故障との因果関係は不明だという。
     (阿部泰起)
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