[2020_12_15_01]MOX合格に抗議 核燃サイクル阻止原告団(東奥日報2020年12月15日)
 
 核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団(浅右紘爾代表)は14日、日本原燃、MOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場の事業変更許可の撤回を求める文書を原子力規制委員会に提出した。県庁で会見した浅石代表は、同工場の許可取り消し訴訟を「原告団、弁護団で前向きに検討している」と説明した。
 MOXエ場は今月9日に規制委の安全審査に合格、事業変更の許可を得た。これを受け、原告団は要田豊志委員長宛ての抗議文を14日付で郵送した。
 浅石代表はMOX工場の合格に対し「規制委の独立性、中立性、公正性が疑われる。許可は到底容認できない」と批判。地震や火山噴火、航空機落下による大規模事故の危険性をばらんでおり審査には過誤や欠落があると主張した。「再処理、プルサーマルが進んでいない現状ではMOX工場は必要性が全くない不要不急の施設だ」と断じた。
 原告団はMOX工場以外に、先に合格した再処理工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターについて、許可取り消しを求め来年1月に新たな訴訟を提起する予定。 (加藤景子)
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