[2020_11_10_01]送排風機の停止 原因と対策公表 原燃(東奥日報2020年11月10日)
 
 海外返還の高レベル放射性廃業物(ガラス固化体)を一時保管する日本原燃の貯蔵管理センター(六ヶ所村)で送排風機が停止した問題で、原燃は9日、原因と再発防止策を公表した。運転員らは作業指示書と運転手順書に基づいて操作したが、作業内容や注意事項を示した指示書の記載が不適切だったほか、送排風機が止まる仕組みに気付きにくいような手順書となっていた。
 原燃は再発防止策として、運転手順書で不備があった「個別手順」の部分に操作上の注意事項を付け加えるなど内容を見直した。設備の改造も検討する。
 送排風機が停止したのは7月21日。換気用の送排風機を停止する作業を行った際、ガラス固化体受け入れ建屋と貯蔵管理建屋で、気圧を調整するための送排風機計4台が停まった。万が一の際に放射性物質が外部に出ないよう建屋や室内の気圧を下げて「負圧」状態としているが、送排風機の停止により、約4時間にわたって機能が損なわれた。
     (加藤景子)
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