[2022_08_10_01]関電大飯4号機のテロ対策施設、運用始まる 初の「期限内」運用(毎日新聞2022年8月10日)
 
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関電大飯4号機のテロ対策施設、運用始まる 初の「期限内」運用

 関西電力は10日、大飯原発4号機(福井県おおい町、出力118万キロワット)のテロ対策施設「特定重大事故等対処施設(特重)」の運用を開始したと発表した。4号機の特重の設置期限は今月24日で、期限内に特重の運用開始にこぎつけたのは全国の原発で初めて。
 特重は、航空機の突入などを想定し、原子炉から一定程度離れた場所から遠隔操作で重大事故を防ぐ機能を持つ。東京電力福島第1原発事故後に設けられた新規制基準で設置が義務づけられ、基準適合のための工事認可を受けてから5年間が猶予期間とされている。
 福島の事故後、40年超原発として全国で初めて再稼働した関電美浜原発3号機(福井県美浜町、出力82・6万キロワット)は、特重の設置が間に合わずにわずか4カ月で運転を停止した。一方、大飯原発4号機と同時に期限を迎える同3号機の特重は12月の運用開始を見込む。3号機は今月23日から定期検査に入る予定で、完成までは再稼働できなくなる。【高橋隆輔】
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