[2022_01_21_01]標準スペクトル評価 基準地震動1波追加/むつ中間貯蔵施設(東奥日報2022年1月21日)
 
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標準スペクトル評価 基準地震動1波追加/むつ中間貯蔵施設

 リサイクル燃料貯蔵(RFS)は20日、青森県むつ市に立地する使用済み核燃料中間貯蔵施設の事業変更許可申請書を原子力規制委員会に提出した。耐震設計に用いる「基準地震動」に、規制委が策定した「標準応答スペクトル」に基づく地震動1波を追加した。地震動の応答値が、最大加速度と一部の周期帯で、既に許可を受けている基準地震動の5波を上回っていたという。
 RFSによると、標準応答スペクトルを考慮した地震動の最大加速度は661ガル(ガルは加速度の単位)で、既許可の620ガルを上回った。ただ、施設固有の周期帯では、既許可分の基準地震動を超えなかった。
 この地震動に対する基礎地盤の安定性を評価したところ、評価基準を満たしていたという。また、建屋や機器への概略評価を行い、RFSは「耐震補強工事は必要とならない見込み」とした。詳細は今後、規制委の審査会合で議論される。
 申請書ではほかに、内閣府や県による津波想定など新たな知見を反映した。
 規制委は昨年、震源を特定せずに策定する地震動として、過去に発生した89の内陸地殻内地震の記録から策定した標準応答スペクトルを新たに評価するよう指示していた。
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