[2020_12_24_09]新工程表に規制庁「到底無理」/むつ中間貯蔵(東奥日報2020年12月24日)
 
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新工程表に規制庁「到底無理」/むつ中間貯蔵

 青森県むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設を運営するリサイクル燃料貯蔵(RFS)は23日、安全対策工事に必要な認可を2021年3月末にも得ると想定した新たな工程表を示した。工事認可の審査申請は1月中〜下旬に行う方針も提示。審査する原子力規制庁は同日の審査会合で「申請書(の中身)が相当詰まっていないと、この(想定の)期間では到底無理」(長谷川清光・安全規制管理官)と厳しい見通しを示した。
 原子力規制委員会はRFSが示した安全対策が新規制基準を満たすとして、11月に安全審査の合格を決定。操業へ向け、工事認可審査にステージが移った。
 RFSは操業開始の時期を「21年度めど」とする一方、工事認可審査の終了時点で時期を見極める−と繰り返してきた。その認可を3月末にも得たいとする工程表に対し、長谷川管理官は「審査を1カ月程度で終えてほしいとの要望」と受け止めた上で、審査体制の「抜本的な見直し」をRFSに要請。坂本隆社長は「このスケジュールでお願いする以上、適切な申請書を必ず提出するべく全力で取り組む」と返答した。
 この施設を巡っては、RFSへの出資2社以外の電力会社を含めて共同利用する構想が浮上。宮下宗一郎むつ市長が「共用化ありきの議論はできない」と反発している。
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