[2020_03_19_05]核燃新税 条例案 特別委で可決 むつ市議会、27日可決へ(東奥日報2020年3月19日)
 
 むつ市が使用済み核燃料へ新たに課税する「市使用済燃料税条例案」を審査する市議会特別委員会は18日、条例案を賛成多数で可決した。税が事業者の過重な負担とならないよう、真摯な対応を市に求める付帯決議案も委員から提出され賛成多数で可決した。市は19日に臨時市議会の27日招集を告示する。本会議での条例案審査を経て、可決、成立する見通し。(工藤洋平)
 18日の特別委では、特定納税義務者となるリサイクル燃料貯蔵(むつ市、RFS)が市議会に提出した意見書への質疑を行った。委員7人が意見書への市の見解などをただし、質疑は終了した。
 賛成討論で富岡直哉委員(未来への轍)は「特別委で十分に議論を尽くし、市民向け会議でも多様な意見をくみ入れた。市議会は50年にわたる課税の意思を明確にし、市民への責任を果たすベきだ」と述べた。反対討論で佐藤武委員(無会派)は「条例案は時期尚早で拙速。議員が市民の声を十分反映させる時間的余裕を持ち、特定納税義務者との信頼関係を深めるために丁寧な話し合いが必要だ」と語った。
 斉藤孝昭委員長を除く21人で採決を行い、条例案は「賛成18、反対3」、付帯決議案は「賛成19、反対2」で可決した。
 特別委終了後の会見で、宮下宗一郎市長は「委員から頂いた意見をしっかり精査し、次につなげていきたい」と話した。条例が成立すれば、三村申吾知事とRFSへ報告する方針。
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