[2019_07_19_06]「キャスク評価が基本」 中間貯蔵審査 規制委が見解(東奥日報2019年7月19日)
 
 原子力規制委員会の山中伸介委員は18日、むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設を現地調査した。終了後、山中委員は今後の審査について、使用済み燃料を収納するキャスク(金属製容器)の性能評価が基本になるとの見解を示した。
 山中委員は運営会社・りサイクル燃料貯蔵(RFS)の担当者から説明を受け、敷地の形状や各建屋の配置などを確認。貯蔵建屋の内部では、実物と同サイズの模擬キャスク(高さ5・4メートル、直径2・5メートル、重さ120トン)を視察し、貯蔵区域のキャスク容量や固定方法などを確かめた。
 4月に同施設の担当となって初めて訪問した山中委員は「建物やキャスクの堅牢性について、具体的なイメージをつかめた」と所感を述べた。今後の審査に関しては「まずキャスクの基本性能を把握し、足りない場合はその部分を補うなどの対応を(RFSが)確かめ、報告してほしいとお願いした。その後の進め方はサイト(施設)によって変わってくるかと思う」と語った。
 RFSは6月の審査会合で、貯蔵建屋が損傷した場合のキャスクの健全性評価方針を規制委に説明。最も影響が大きい想定を「建屋の受け入れ区域で、天井から鉄骨のはりとコンクリートがキャスクに落下してきた場合」とし、解析を進めるとしている。(工藤洋平)
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