[2018_01_20_01]「見切り発車の付け、孫の時代に」むつ・中間貯蔵施設巡り、諏訪青森県議が批判(デーリー東北2018年1月20日)
 
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「見切り発車の付け、孫の時代に」むつ・中間貯蔵施設巡り、諏訪青森県議が批判

「見切り発車の付けを孫の時代に残してしまう」。リサイクル燃料貯蔵(RFS)が2018年後半を目指す使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)の操業開始を巡り、19日の青森県議会商工労働観光エネルギー委員会で、再処理の進展を見通せない現状に委員から懸念が示された。
 RFSが受け入れる使用済み核燃料は当初、第2再処理工場に搬出する計画だった。貯蔵期間を最長50年とする一方で、日本原燃の再処理工場(六ケ所村)は40年の稼働を想定。その上、フル稼働でも処理能力は年間800トンのため、約千トンが出ると見込まれた東京電力福島第1原発事故前には後継工場を「10年ごろから検討を開始する」とされていた。
 だが、事故後の検討は事実上ストップ。諏訪益一委員(共産)は、委員会の質疑で「六ケ所ですら不透明。核燃料サイクルの見通しをキャッチして対応しなければ、後々に付けが回る」と批判し、再処理事業が進まずになし崩し的に「ゴミ」として留め置かれることを警戒した。 これに対し、県原子力立地対策課の笹山斉課長は「現在は事業者において、(操業開始の前提となる)原子力規制委員会の審査に全力を傾注すべきである」と強調した。

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