[2017_07_21_05]ポリ容器は目的外使用=原子力機構「不適切」―被ばく事故(時事通信2017年7月21日)
 
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ポリ容器は目的外使用=原子力機構「不適切」―被ばく事故

 日本原子力研究開発機構の大洗研究開発センター(茨城県大洗町)で放射性物質が入った容器の点検中、作業員5人が被ばくした事故で、放射性物質の保管に使われていたポリ容器は、作業中に出る紙などの放射能汚染ごみを一時保管する容器を流用したものだったことが分かった。
 機構が21日、原子力規制委員会に提出した事故の中間報告書で明らかにした。機構はポリ容器の放射線分解で発生したガスが事故の一因とみており、「適切ではなかった」としている。
 原子力機構によると、放射性物質はボルトで封をされた金属製容器に保管されていたが、内部は放射性物質を直接納めたポリ容器(高さ23センチ、直径9.4センチ)を2重のビニール袋が包む構造になっていた。
 機構は放射性物質に含まれていた樹脂や、ポリ容器の材質が放射線で分解されてガスが発生し、ビニール袋に充満して破裂した可能性が高いと推定。不適切なポリ容器で長期保管したことが事故につながったとみている。


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