[1998_01_16_01]原発の耐震指針 地震学者が警告 指針見直し、施設点検を 根拠ないM6.5 5万年か30万年か 伊方原発で再検討 添田孝史(科学部)(朝日新聞1998年1月16日) |
[テキスト文] 原発は活断層を避けて建設することになっている。これを踏まえて現指針では、原発の直下地震(震源の深さ約10キロ)について、最大でマグニチュード(M)6.5までしか想定していない。それ以上の地震起こす活断層は地表に何らかの痕跡が必ずある、と考えているからだ。しかし、活断層がなくてもM6.5以上の地震は起ると、地震学者は警鐘を鳴らす。 (中略)地震調査委員会の長期評価部会長、島崎邦彦・東大地震研究所教授も「想定をM6.8に変えた方がいい」という意見だ。M6.8までの地震では普通、地表に痕跡が表れない、というのがその理由。 |