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福島第1原発事故 処理水放出 ニシキゴイ、中国輸出ストップ 国内唯一の検疫施設許可切れ 長岡
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　欧州や東南アジアに販路拡大急ぐ

　福島第1原発処理水の海洋放出が始まって以降、強硬に反発する中国との溝は埋まらず、影響は水産物以外にも広がる。
　「中国に輸出できないのは相当痛い」。2月中旬、長岡市にある野上養鯉場。代表の野上久人さん（63）は、泳ぐニシキゴイを見つめながら語った。
　中国輸出が売り上げの約3割を占めていたが、長岡市にある検疫施設が昨年10月末で許可切れとなった影響で、輸出できなくなった。長岡市の検疫施設は、その時点で国内唯一の中国に輸出できる施設だった。
　農林水産省によると、昨年7月に許可の更新を中国側に申請したが、結果は今も届いていない。(後略)