[2024_03_15_04]福井県、関西電力3原発の「乾式貯蔵」計画を了承(毎日新聞2024年3月15日)
 
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福井県、関西電力3原発の「乾式貯蔵」計画を了承

 19:46
 使用済み核燃料を原子力発電所の構内で一時的に保管する「乾式貯蔵施設」について、福井県は15日、関西電力が県内の3原発に設置する計画を原子力規制委員会に申請することを了承した。これを受け関電は同日、高浜原発での実施計画の審査を規制委に申請した。
 この日、関電の水田仁・原子力事業本部長が県庁を訪問。中村保博副知事が、地域振興に協力する意思などを関電側に確認した上で、了承を伝えた。
 関電の計画では、福井県内の高浜、美浜、大飯の各原発構内で計700トンの容量を確保する。うち容量が最大の高浜原発では工事を2期に分け、関電はまず1期分を先行して申請した。それ以外の計画も追って申請する。
 関電は、昨年10月に示した使用済み核燃料の県外搬出計画に、乾式貯蔵施設の設置検討を盛り込んだ。県議や住民から「事実上の最終処分場になるのでは」と保管期間の長期化に懸念の声も上がるが、今月14日には原発立地3町の町長がそろって申請への了承を表明していた。
 今回の審査が通れば、福井県は関電が想定する保管期間などを確認し、実際の施設整備を了承するか、再度判断する。【高橋隆輔】
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