[2024_03_25_09]志賀原発に到達の津波 約4mまで駆け上がったか 北陸電力調査(NHK2024年3月25日)
 
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志賀原発に到達の津波 約4mまで駆け上がったか 北陸電力調査

 18:26
 北陸電力は、能登半島地震で石川県志賀町にある志賀原子力発電所に到達した津波が、海岸部分をおよそ4メートルの高さまで駆け上がったとみられると発表しました。敷地の高さは11メートルあり、原発の安全性に影響はなかったとしています。
 志賀原発は、1号機、2号機ともに2011年から運転を停止していますが、能登半島地震では、外部から電気を受ける際に使う変圧器などが壊れ、現在も一部の送電線が使えなくなっています。
 北陸電力は25日、オンラインで会見を開き、地震による被害や影響に関する調査結果を説明しました。
 それによりますと、地震で壊れた変圧器は、一部の配管が破損して絶縁用の油が漏れ出したことで、内部で熱を発する放電現象が発生し、機器が損傷したことがわかったということです。交換や修理の方法は検討中で、復旧の見通しは立っていないとしています。
 また、到達した津波の高さについては、敷地前面の海で、最大でおよそ3メートルに達したとしていましたが、その後の解析で、海岸部分の岩場などを最大でおよそ4メートルの高さまで駆け上がったとみられることがわかったということです。
 原子炉建屋などがある敷地の高さは11メートルあり、原発の安全性に影響はなかったとしています。
 このほか、地震のあと敷地内の道路や地盤で確認された、段差や沈下などによる変形は、およそ80か所にのぼったということです。
 ただ、変形は表面付近にとどまっていて、敷地内にある断層にも動いた痕跡は確認されなかったということで、北陸電力は、再稼働の前提となる審査で説明している「敷地内に活断層はない」という評価に影響はないとしています。
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