[2024_03_28_02]柏崎刈羽原発に「燃料装荷」へ 制御棒を引き抜けば再稼働…地元同意は(新潟テレビ2024年3月28日)
 
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柏崎刈羽原発に「燃料装荷」へ 制御棒を引き抜けば再稼働…地元同意は

 18:44
 柏崎刈羽原発の再稼働に関して、新たな動きがありました。東京電力は柏崎刈羽原発7号機の再稼働に向けた検査の一環として、原子炉に燃料を入れる「燃料装荷」の実施を原子力規制委員会に申請しました。早ければ4月15日にも核燃料の装荷を実施する方針です。

 ■柏崎刈羽原発 稲垣武之所長

 「本日、7号機の使用前確認申請を原子力規制庁に提出しました。今後規制庁の確認が得られた際は、燃料装荷を行い健全性の確認として原子炉圧力容器からの漏えいがないか、制御棒を正常に挿入できるかなどについて確認していきます。」
 28日の定例会見で発表された「燃料装荷」。
 核燃料を原子炉に入れ、制御棒の動作確認などを行う工程で、制御棒を引き抜けば原子炉が起動することになります。
 早ければ4月15日にも7号機で作業を始める予定です。

 ■柏崎刈羽原発 稲垣武之所長

 「燃料を入れるにあたっては燃料取り換え機でつかんで一体ずつ入れていくが、健全性確認もしている。ひとつひとつの作業を着実に見ながら少しでもおかしいと思ったらしっかり立ち止まってやることが大事と考えている。」
 過去の事例では燃料装荷までに約半月、その後、制御棒を引き抜くまでの準備に1カ月半ほどかかっています。
 緊急時の対応のため、これまで8人だった宿直体制を、51人にまで拡大します。
 再稼働への歩みを進める東電に反原発を訴える市民は…

 ■近藤正道弁護士

 「燃料装荷は発電行為ではないがそれに密接に関わる話だから地元同意の前に燃料装荷をすべきではないと思う。」

 ■市民

 「福島原発事故で自主避難という経験をしているので、危惧しています。地震が多い日本で原発は難しいと思います。」
 燃料装荷の意義と地元同意について、稲垣所長は…

 ■柏崎刈羽原発 稲垣武之所長

 「燃料を入れた状態で初めて確認できる機能確認が多々ある。制御棒を引き抜くところに当たっては地元のご理解が大前提と考えている。」
 再稼働の時期については、今後の工程が見通せないことから「未定」としていて、改めて具体的な時期を示す考えです。
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