[2019_11_28_01]福島第1原発の汚染処理水、大阪湾への放出反対を申し入れ 関西地方議員ら73人(毎日新聞2019年11月28日)
 
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福島第1原発の汚染処理水、大阪湾への放出反対を申し入れ 関西地方議員ら73人

 東京電力福島第1原発の汚染処理水を受け入れ、大阪湾に放出することもありうるとした松井一郎・大阪市長(日本維新の会代表)の発言を巡り、関西を中心に元職を含む地方議員ら73人が28日、関西広域連合などに「現状、放射性物質を十分に除去できておらず、トリチウム以外の核種も含む汚染水のまま」などとして、海洋放出への反対を連名で申し入れた。
 呼びかけ人は丸尾牧・兵庫県議と高橋秀典・神戸市議、井奥雅樹・同県高砂市議、増田京子・大阪府箕面市議の4人で、兵庫や大阪など関西を中心に現職議員62人や元議員11人が名を連ねた。申し入れ書では、漁業にも極めて深刻な影響を与える可能性が大きいなどとして、大阪湾だけでなく福島県など他の地域でも放出しないよう求めている。また、処理水に含まれている放射性物質などのデータを、東電に分かりやすく公表させることも求めた。申し入れ書は同日、経済産業省や環境省、原子力規制委員会にも郵送された。
 関西広域連合に申し入れ書を提出した丸尾兵庫県議らは大阪市役所で記者会見し「大阪湾は松井市長のものではない。市民に考えを問うた上で市長として発言すべきで、住民自治に反する行為ではないか」などと訴えた。【矢追健介】

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