[2019_11_18_01]<佐賀県民世論調査>玄海原発運転継続、反対46.5% 賛成44.6% 2年ぶり賛否逆転(佐賀新聞2019年11月18日)
 
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<佐賀県民世論調査>玄海原発運転継続、反対46.5% 賛成44.6% 2年ぶり賛否逆転

 佐賀新聞社が実施した県民世論調査で、2018年3〜6月に再稼働した玄海原発(東松浦郡玄海町)3、4号機の運転継続に対する考え方を尋ねたところ、反対46・5%、賛成44・6%で、2年ぶりに反対が賛成を上回った。将来的な原発のあり方では、「将来的に廃止」「即時廃止」と回答した人が合わせて49・9%、増設や維持を求める声は48・7%で、2年連続で脱原発派が上回った。
 運転継続に反対した人は前回調査より3・8ポイント増え、賛成は5・1ポイント減少した。廃炉計画が進む玄海1、2号機で使用済み核燃料の再処理工場(青森県六ケ所村)への搬出見通しが立っていない点や、3、4号機のテロ対策施設が設置期限までに建設できるかどうかがあいまいであることが影響しているとみられる。
 男性は賛成49・8%、反対44・7%で、女性は反対48・2%、賛成39・9%だった。年代別は20代と60代、70代以上で反対が5割を超えた。10代と30〜50代は賛成が多数を占め、30代は65・0%と高かった。
 地域(16市郡)別に見ると、佐賀市や唐津市など8市郡で賛成が反対を上回った。30キロ圏の伊万里市は反対が66・7%と高く、多久市や西松浦郡では反対が7割を超えた。職業別では、団体職員と学生・高校生の60%以上が賛成したのに対し、主婦(専業)やパート・アルバイトなどで半数以上が反対の意思を示した。
 将来の原発のあり方に関しては「将来的に廃止」が43・8%で最も多く、「即時廃止」の6・1%と合わせて49・9%を占めた。「現状維持」は24・1%、「減らして維持」は23・3%で、「今より増設」は1・3%だった。
 山口祥義知事は「玄海原発を安全に機能させ、その上で再生可能エネルギーの比率を高めていくことが課題。事故を起こさずに依存度を下げる施策を正面から打っていく」と話す。
 調査は11月8〜10日に実施し、619人から回答を得た。

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