[2019_10_17_04]東電・福島第1原発処理水 他電力は見解表明を 規制委員長が問題提起(東奥日報2019年10月17日)
 
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 原子力規制委員会の更田豊志委員長は16日の定例記者会見で、東京電力福島第1原発でたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水について、各地の原発でトリチウムを含む水を海に流している他の電力会社が見解を表明するベきだとの考えを示した。「東電を応援するのなら、放出基準の中身や福島での放出に同意できるかどうかなど、同業者として言ってもよいのでは」と述べた。
 更田氏は一貫して処理水を薄めて海洋放出するよう求めている。実際に各社に要請などはしないといい私見を述べた形だが、従来より一歩踏み込んで問題提起した。
 更田氏は「基準は(身体に)影響が出ないレベルよりはるかに保守的で、守っていれば影響が出ないのは当たり前だ」と強調。今後は溶融核燃料(デブリ)など処理水以上に取り扱いが難しいものが出てくるとして「それらを置きたい場所に今、処理水のタンクがある」と説明した。
 また、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(六ヶ所村)や、リサイクル燃料貯蔵の中間貯蔵施設(むつ市)で、福島第1原発の使用済み燃料を受け入れる考えがあるかどうかも、各事業者が見解を示すことが望ましいとの考えを示した。
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