[2019_10_10_02]規制委が追加調査指示 六ヶ所再処理工場 鷹架沼南岸の地層(東奥日報2019年10月10日)
 
 日本原燃・六ヶ所再処理工場の安全審査で、原子力規制委員会(更田豊志委員長)は9日、敷地周辺の地層に関する追加調査の実施を原燃側に指示していたことを明らかにした。規制委事務局の原子力規制庁によると、六ケ所村内の現地調査で観察した鷹架沼南岸の地層に関するデータを拡充し「大きな影響を及ばず断層がないことの確認」(担当者)が必要と判断した。
 規制委は今月3、4日に村内で地質調査を実施。耐震設計の目安となる揺れ(基準地震動)の設定に関係する出戸西方断層の地形などを確認した。また、鷹架沼南岸では原燃側が「向斜構造」と説明している地層についても観察していた。
 規制委は、基準地震動の設定に影響を及ぼすような断層がほかに存在しないことを裏付けるため「論拠の強化」(規制庁担当者)を重視。9日の定例会で、現地調査を担当した石渡明委員は「疑問点を解決してもらうために追加の調査を(原燃に)指示した」と明かした上で、「そんなに時間はかからないと思う」とも述べた。
 追加調査について、原燃報道部は取材に「具体的な内容については現在検討しているところ」と答えた。
 (佐々木大輔)
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