[2019_09_10_09]特重の期限内設置ができないなら川内原発いますぐ停めろ! 8/21「再稼働阻止全国ネットワーク」の第1波 「特重」施設のない原発をすぐ止めろ!全国行動  杉原洋 (ストップ川内原発!3.11鹿児島 実行委員会事務局長)(たんぽぽ舎2019年9月10日)
 
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特重の期限内設置ができないなら川内原発いますぐ停めろ! 8/21「再稼働阻止全国ネットワーク」の第1波 「特重」施設のない原発をすぐ止めろ!全国行動  杉原洋 (ストップ川内原発!3.11鹿児島 実行委員会事務局長)

◎ 「特定重大事故等対処施設」は「テロ対策施設」と報道されています。原発設備基準規則でもそのように定義されてはいます。
 しかし、田中俊一初代規制委員長が言ったように、そもそも原発は、大規模自然災害に起因しようが、テロに起因しようが、シビアアクシデント対策をすべて備えていなければなりません。

◎ 特重施設は、「過酷事故対処施設」であり「メルトダウン対処施設」なのです。「テロ対策」に騙されてはなりません。
 しかも、日本の原発は、ヨーロッパでテロ対策として義務付けられている、格納容器の二重化・合わせて2.6メートルのコンクリート壁や、炉心溶融に伴う水蒸気爆発を防ぐコア・キャッチャーなどは要求されていないではありませんか。

◎ 川内原発への情報公開請求では、「テロ対策」を理由に、どんな構造の施設がどこに造られるのか「完全黒塗り」です。
 特重施設内にどんな設備が、何台ぐらい設置されるのか、どんな性能を持っているのかも完全マル秘です。
 市民にチェックさせないでおいて、「大丈夫です、信じてください」と言っているのと同じです。誰が信じられますか。
 福島原発事故で「想定外」を連発したのは、「大丈夫です、信じてください」を連発した人たちだったではありませんか。

◎ 九電は、「特重を定められた期限内に設置することは難しい。そこを何とか」と、恥ずかしげもなく主張し、規制委員会に泣きつきました。醜悪の一言です。
 「テロ対策施設」(九電の云う)は、「過酷事故対処施設」であり「メルトダウン対処施設」であり、原発の運転に「絶対不可欠な安全対策施設」なのです。
 期限内に設置できないということは、安全対策に穴があるということにほかなりません。テロリズムも大規模自然災害も、工事の完成など待ってはくれません。期限内の完成が見込めない以上、今すぐ運転を停止しなさい! 原発対策に穴のある原発を運転し続けることは許されません!

◎ 特重施設の建設費は1基500〜1200億円と報道されています。そんな巨額を出しているのだから、期限内設置ができなくても「停止命令」など出さずに運転を継続させてほしい、運転停止させられると赤字になってしまう。
 これが九電の本音でしょう。あまりにも分かりやすい金儲け主義です。安全より企業収益優先。私たちがこの間、指摘し続けてきた姿が、くっきりと浮かび上がっています。
 「特重の期限内設置は困難」という原発は即停止! 全国から声を上げましょう!
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