[2019_09_06_03]「白煙」発生A区分異常 伊方3号機 事故時の冷却ポンプ停止(愛媛新聞2019年9月6日)
 
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「白煙」発生A区分異常 伊方3号機 事故時の冷却ポンプ停止

 5日午後3時10分ごろ、運転中の四国電力伊方原発3号機(伊方町)の放射線管理区域内にある高圧注入ポンプモーターの軸受け部付近から、白煙状のものが数十秒間、発生したのを四電の運転員が確認した。ポンプを即時停止したところ発生は止まったが、四電は動作不能と判断した。環境への放射能の影響はないとしている。
 四電と県によると、ポンプは原子炉補助建屋地下にあり、事故時に原子炉容器に冷却水を高圧で送り込む装置。運転に必要な2台のうち1台が動作不能になったことから、四電が定める保安規定上の「運転上の制限」を逸脱したとして、原子力規制委員会に報告した。10日以内にポンプを復旧できなければ、3号機の運転を停止しなければならない。
 四電によると同日午後2時57分から、1カ月に1回程度必要な定期運転のためポンプを起動。白煙状のものが発生し中央制御室が停止した。火災の可能性があるとして同3時28分に八幡浜地区施設事務組合消防本部に通報したが、本部は燃えた痕跡や異臭はなかったため、火災ではないと判断したという。
 県や伊方町には同3時40分に通報。県は「特に重要と認められる事態」に当たるとして、即時公表のA区分異常と判断した。
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