[2019_08_09_01]柏崎刈羽原発・伝達ミス問題 全所員が4万1000軒訪問、改善策など説明へ(毎日新聞2019年8月9日)
 
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柏崎刈羽原発・伝達ミス問題 全所員が4万1000軒訪問、改善策など説明へ

 6月の新潟・山形地震で東京電力柏崎刈羽原発に「異常あり」と東電が新潟県柏崎市などに伝達ミスした問題で、同原発の設楽親所長は8日、全所員が28日から店舗兼住宅を含む柏崎市・刈羽村の全約4万1000軒を戸別訪問すると発表した。住民の不安解消や信頼回復を図るのが狙いだが、全所員が参加するのは初めて。
 全戸訪問は東日本大震災後、今年で5回目。東電は、全所員が住民の率直な意見を聞くことで、社会的責任の大きさを認識し業務への意識改善を図る、としている。11月20日までの3カ月間、全所員を含む社員約1200人が、住民に今回のミスの原因と改善策を説明する。
 過去4回の訪問はいずれも社員100〜300人態勢で、免震重要棟の耐震性不足問題や6、7号機の再稼働のための安全対策への取り組みなどを説明した。今回、訪問先に店舗兼住宅を含めたのは「うちには来ていない」との住民の声が多数あり、学習塾を経営する桜井雅浩市長宅にも訪問していなかった事実が発覚したため。設楽所長は「厳しい意見もあるだろうが、直接住民の声を聞いて所員に何か感じ取ってほしい」と話した。【内藤陽】

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