[2012_12_21_01]中部電 津波最大19m想定 浜岡防潮堤4メートル上げ(福井新聞2012年12月21日)
 中部電力は20日、運転停止中の浜岡原発(静岡県御前崎市)の津波対策を見直し、防潮堤の高さを現在の18メートルから4メートルかさ上げして22メートルにすると発表した。原発敷地内への津波の浸水を防ぐことで安全性を高め、再稼働に向けた環境整備を進める。
 水野明久社長は名古屋市で記者会見し、見直しの理由について「津波に対する安全性をより一層高める。最大クラスの巨大津波を対象にかさ上げを決定した」と説明した。
 内閣府が公表した想定最大津波高19メートルが押し寄せた場合でも、4メートルのかさ上げによって津波が防潮堤の上部から越えて来ることばなくなり、敷地内への浸水を取水槽からあふれるものだけに抑えられるという。
 追加工事の費用は数十億円の見通し。2013年12月を予定していた津波対策工事の完了時期は変更しない。
 高さを22メートルとしたのは、津波が防潮堤にぶつかると最大で21・4メートルまでせり上がるとの分析結果が出たため。(後略)

 浜周原発の防潮堤

 鋼材と鉄筋・鉄骨コンクリートの複合構造で、海抜18メートル、総延長1・6キロ、厚さ2メートル。津波の衝撃にも耐えられるように地中壁を岩盤部まで打ち込んだ。敷地海側の海抜6〜8メートルの地点に建てたため、地上高は10〜12メートル。放水路の上など特殊部の一部を除いて、既に9割超の1・5キロ以上が建設済み。来年3月の完成を目指している。
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