[2012_09_16_01]「ずれても壊れない」 志賀原発直下の活断層 25年前の通産省審査官(東奥日報2012年9月16日)
 
 北陸電力志賀原発1号機(石川県)の直下に地盤をずらす活断層の存在が疑われている問題で、建設前の安全審査に携わった旧通産省の元審査官は15日までに「地震を起こす活断層ではなく、万が一ずれても原子炉が壊れて放射性物質が放出される危険はないと考えた」と、審査に問題はなかったと強調した。
 共同通信の取材に答えた。審査担当者の証言は初。審査で活断層の疑いを見逃した可能性が指摘されており、当時の判断が正しかったか、詳しい検証を求める声が上がりそうだ。
 北陸電は1987年1月に建設許可の申請書を提出した。元審査官は「25年前のことで詳細な記憶はない」とした上で、1号機直下の「S−1断層」について「この程度の亀裂なら、もしずれた場合の解析をするまでもないと判断したような記憶がある」としている。
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