[2012_07_10_01]茶色いしぶき 構内のむ濁流 福島第1の新たな写真 (東奥日報2012年7月10日)
 東京電力は9日、昨年3月の東日本大震災による津波が福島第1原発に押し寄せた際に撮影した写真33枚を新たに公開した。海岸の砂を巻き上げた茶色い波しぶきや、重油タンカーが港外に退避する様子が写っている。
 東電によると、津波到達時、4号機の南側にあるプロセス主建屋から協力会社の社員が計44枚を撮影。そのうち11枚は昨年5月に公開され、今回の写真はその残り。
 この時期に公開した理由について東電は「5日に公表された国会事故調査委員会の報告書で『非公開の写真がある』と指摘されたため」としている。
 撮影時間は、昨年3月11目午後3時35分〜同4時1分。東電は「デジタルカメラの時間表示のままで、正しい時刻かどうかば検証できていない」としている。
 当時、専用港で重油の補給をしていたタンカーが、津波の到達前に港外に出る様子や、津波が防波堤を乗り越え、建屋近くで茶色い波しぶきを上げる模様が写っている。
 海抜25b前後の建屋屋上からも損影され、構内が茶色い濁流にのみ込まれ、がれきが流されている写真もある。
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