[2012_03_15_01]震源は震災余震域外(東奥日報2012年3月15日)
 青森地方気象台によると、11日夜に三陸沖で発生した地震の震源は、東日本大震災の余震域から北東に約50キロずれており、地震発生のメカニズムも異なるという。今後も震度4〜3の余震が発生する可能性があるとみられ、同気象台は注意を呼び掛けている。
 同気象台によると、東日本大震災は太平洋プレートが陸側の北米プレート下に潜り込み、ひずんだプレ一卜境界が元に戻ろうと跳ね上がった「逆断層型」の地震。対して今回の地震は太平洋プレート内部で断層がずれて発生した「正断層型」の地震だった。
 同気象台の田中満幸地震津波防災官は「気象庁が想定した余震域外で発生しており、狭義では東日本大震災の余震でないといえる」としたが、3・11の地震のエネルギーは非常に大きく、同じ太平洋プレートが関わるため、震災に誘発された地震の可能性も否定できないという。
 東日本大震災以降、気象庁ではマグニチュード(M)8を超える巨大地震の場合、その海域で起こりうる最大規模の津波を想定した警報を出すこととしているが、今回の地震のマグニチュードはそれ以下だったため、同気象台では震災以前と同様に、計算から導き出される津波の高さの想定に沿った発表をした。 (石岡沙野)
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