[2012_01_06_02]有感地震9723回 5弱以上68回、史上最多 2011年(東奥日報2012年1月6日)
 気象庁は5日。東日本大震災で余震が多発した昨年1年間の全国の有感地震発生数をまとめた。震度1以上は9723回で、統計が残る1926年以降で3番目の多さ。うち震度5弱以上(96年以前は5弱と5強の区別なし)は68回で、統計史上最多だった。
 同庁地震津波監視課は、震度観測点が近年大幅に増えているため過去のデータと単純比較はできないが、昨年は記録的な発生数とし「大震災の余震域を中心に列島各地で地震が活発化した。データの精査を完全には終えておらず、有感地震の回数はさらに増える可能性がある」としている。
 有感地震が最多の年は、長野県・松代群発地震が活発だった66年の5万2957回で、次いで伊豆諸島・三宅島が噴火した2000年の1万7676回。これまでの震度5弱以上の最多記録は、00年の45回だった。
 昨年の有感地震の内訳は、大震災本震の震度7が1回、6強と6弱が各4回、5強が17回、5弱が42回。岩手−茨城県沖を中心とした気象庁が大震災の余震域としているエリアで起きた地震は本震を含め6843回あった。
 大震災前年の10年は、有感地震が1313回、うち震度5弱が5回で5強以上はなかった。11年の有感地震は前年比で7・4倍、5弱以上は13・6倍に増えたことになる。
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