大雪山
 
旭岳全景 西側上空から 2004 年 7 月 15 日 気象庁撮影

 
[ 概要 ]
 
※以下は気象庁からの引用です。
 安山岩・デイサイト(SiO2量は55.8〜66.7 wt.%)からなる約20以上の成層火山や溶岩ドームからなり、うち8峰は環状に配列する。この中央には小型のカルデラ(御鉢平(おはちだいら)、径2q)がある。 御鉢平カルデラの形成は約3.8万年前(歴年代)であり、これ以降に、熊ヶ岳・後旭岳・旭岳の成層火山体が形成され、また御鉢平カルデラの東壁・北海岳の斜面から御蔵沢(みくらざわ)溶岩が流出した。御鉢平カルデラを作った火砕流の体積は約8km3である。層雲峡や天人峡では火砕流堆積物の最大層厚は200mにおよび、溶結して柱状節理が発達する。最高峰の旭岳は御鉢平カルデラの南西方に最も新しく噴出した成層火山で、大雪火山群中では最も大きく、西方に溶岩を流出させた。旭岳の西斜面には、西に開いた馬蹄型の火口(地獄谷)があり、火口底には活発な噴気孔が多数あり、硫黄が採取されたこともある。

 
[ リンク集 ]
 

 
[ 概要2 ]
 
・以下は「日本の火山噴火」(※)からの引用です。
 
 大雪山は北海道中央部にそびえる火山群の総称である。近年でも先住民族であるアイヌが歴史文書を残していないため火山活動の記録はないが、活火山として警戒されているだけに油断は許されない。
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 大雪山(「だいせつざん」とも読む)とは、北海道中央部にそびえる火山群の総称である。1つの山ではないことを明確にするため、「大雪山系」と言われることも多い。
 大雪山系は広義には表大雪、北大雪、東大雪、十勝岳連峰を包含する大雪山国立公園の南北63km、東西59kmという広大な面積に広がっている。この面積は神奈川県全域に匹敵する。
 もっとも高いところは旭岳で、標高2291m。これは北海道の最高峰でもある。(後略)
 
※「日本の火山噴火」(島村英紀著:秀和システム:2017年4月1日)
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