雲仙岳
 
雲仙岳全景 南東側上空から 2007年11月22日 山田芳恵撮影

 
[ 概要 ]
 
※以下は気象庁からの引用です。
 島原半島の中央部を東西に横断する雲仙地溝(幅約9km)内に山体の中心部があり、裾野まで含めると南北25kmの成層火山。 火山の西部は古期山体、中央部に東に開いた妙見カルデラがあり、その中に普賢岳等の最新期の溶岩ドーム群。 さらに東に眉山溶岩ドームがある。岩石は安山岩・デイサイト。有史以降の噴火で、溶岩を3回流出したが、 噴火活動はいずれも普賢岳に限られる。地震や地熱活動は西半でより活発である。 1990(平成2)年11月17日、普賢岳山頂東側の地獄跡火口及び九十九島火口で水蒸気噴火が発生、翌年溶岩ドームが出現して成長、火砕流を頻発した。 安山岩・デイサイトのSiO2 量は55.3〜66.6 wt.% である。

 
[ リンク集 ]
 
当火山から160km圏内の原発 [ 玄海原発 ]
当火山から160km圏内の原発 [ 川内原発 ]
Wikipedia(雲仙岳)
雲仙岳 - 気象庁
日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 雲仙岳 (PDF) - 気象庁
日本の火山 雲仙岳 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
国土地理院地図 雲仙岳

 
[ 概要2 ]
 
・以下は「日本の火山噴火」(※)からの引用です。
 
 雲仙岳は島原半島にある火山の総称で、主峰は普賢岳だが、1990年から1995年の火山活動で平成新山ができ、こちらのほうが高くなった。しかし1991年の大規模な火砕流で死者不明43人をだしたのは、普賢岳のほうである。
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 雲仙岳は、長崎県の島原半島にある火山で最高峰は平成新山(1483m)。その周囲に主峰・普賢岳(1359m)、国見岳(1347m)、妙見岳(1333m)、野岳(1142m)、九千部岳(1062m)、矢岳(943m)がある。雲仙岳は、このほか高岩山、絹笠山もある火山の総称である。
 主峰は普賢岳だが、1990年から1995年の火山活動で平成新山ができて、こちらのほうが標高が高くなった。平成新山は長崎県の最高峰でもある。
 日本最初の国立公園の1つであり、観光客も多い。ちなみに1934年に、瀬戸内海、雲仙、霧島の3か所が日本初の国立公園として指定された。なお、日本には現在33の国立公園がある。
 有史以降の噴火で溶岩を3回流出したが、噴火活動は普賢岳にかぎられていた。
 雲仙岳は2007年、日本で最初に噴火警戒レベルが設定された火山の1つである。以後、噴火警戒レベルは1のままである。常時観測火山の1つだ。(後略)
 
※「日本の火山噴火」(島村英紀著:秀和システム:2017年4月1日)

 
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