【記事77640】カルデラ噴火(「大噴火が少なすぎる近年の日本」講演資料#60)(島村英紀2018年11月24日)
 
【島村】これは阿蘇山の「カルデラ噴火」です。阿蘇山は過去4回のカルデラ噴火をしています。九州全体に火山灰を降らした。九州全体に非常にもろいシラス台地を形成した。図の茶色の部分は阿蘇カルデラからでた火砕流の分布です。4回の噴火で一番最新のものです。火砕流というのは、火山ガスとか水蒸気とかで構成されるため非常に軽い。従って火砕流は海も簡単に超えてしまいます。中国地方にも阿蘇からの火砕流がきているのがわかります。
【補足】
・NHKのHPに「第5回  カルデラ噴火! 生き延びるすべはあるか?」(藤井敏嗣氏)というコラムがある。その中の「カルデラ噴火に伴う巨大火砕流」に「[図3]阿蘇4噴火の火砕流の分布」(出典:大木・小林「日本の火山」1987より)とい図がある。図のみ表示の場合はココをクリック。

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