浅間山
 
浅間山全景 北東側上空から 釜山火口 (中央上), 鬼押出溶岩 (中央手前及び右下), 黒斑山 (右奥)
2010年11月 2日 気象庁撮影

 
[ 概要 ]
 
※以下は気象庁からの引用です。
 複雑な形成史をもつ火山。 黒斑(くろふ)火山(安山岩の成層火山)、仏岩火山(デイサイト質の成層火山)(2 万年前〜1 万年前)(降下軽石・溶岩流・小浅間溶岩ドーム(2 万年前)→降下軽石・火砕流→降下軽石・火砕流・溶岩流(13,000 年前)→降下軽石・火砕流・溶岩流(11,000年前)の順に活動)が形成された後、約1 万年前からは前掛火山が活動を開始し、山頂部の釜山は現在も活動中。 これまでに10 回余りの大規模な噴火と中小規模噴火を繰り返してきた。 有史以降の活動はすべて山頂噴火。 釜山の山頂火口(長径東西500m、短径南北440m)内の地形、特に火口底の深さは、火山の活動の盛衰に応じて著しく変化する。 山頂火口は常時噴気しており、釜山西山腹の地獄谷にも噴気孔がある。 爆発型(ブルカノ式)噴火が特徴で、噴火に際しては火砕流(熱雲)が発生しやすい。 1108、1783 年には溶岩流も発生。噴火の前兆現象として、火口直下に浅い地震(B 型)が頻発することがある。 構成岩石のSiO2 量は53.5〜 74.0 wt.%である。

 
[ リンク集 ]
 
当火山から160km圏内の原発 [ 柏崎刈羽原発 ]
Wikipedia(浅間山)
浅間山 - 気象庁
日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 浅間山 (PDF) - 気象庁
日本の火山 浅間山 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
国土地理院地図 浅間山

 
[ 概要2 ]
 
・以下は「日本の火山噴火」(※)からの引用です。
 
 浅間山は長野県と群馬県の境にある活火山である。過去たびたび噴火をしてきた活発な火山で、ブルカノ式噴火という爆発型が特徴。さらに噴火のときには火砕流が発生しやすいという、極めて危険な火山である。
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 浅間山は、長野県と群馬県の境にある標高2568mの活火山である。上信越高原国立公園に指定されていて、日本百名山の1つだ。
 過去たびたび噴火をしてきた活発な火山である。これまでに10回あまりの大規模な噴火と中小規模噴火を繰り返してきた。ここではブルカノ式噴火という爆発型が特徴で、噴火のときには火砕流も発生しやすい危険な火山である。
 かつての噴火で、長野県小諸市の千曲川河畔まで溶岩流が流れた痕跡や、群馬県側の吾妻川では山体崩壊で大規模な土石流が流下したことがわかっている。また群馬県前橋市近くまでの広い地域に土砂が堆積した形跡もある。浅間山の噴火は広い範囲に影響したのである。(後略)
 
※「日本の火山噴火」(島村英紀著:秀和システム:2017年4月1日)

 
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