鳥海山
 
鳥海山全景 にかほ市内から 2009年5月16日 気象庁撮影

 
[ 概要 ]
 
※以下は気象庁からの引用です。
 玄武岩〜安山岩の成層火山。 基底の直径は、東西26q、南北14q。 地形的には、なだらかで侵食が進んだ西鳥海山とやや急峻で新しい溶岩地形をもつ東鳥海山に二分され、それぞれの山頂部に山体崩壊によって生じた馬蹄形カルデラがある。 玄武岩〜安山岩のSiO2量は50.0〜60.6 wt.% である。
 活動史は大きく3期に区分される。 第1期(約55〜16万年前)はこの火山の主体を形成した時期、第2期(約16〜2万年前)は溶岩が西鳥海山の表面を覆った時期、第3期(約2万年前以降)は山体東部に円錐形の東鳥海山が形成された時期(西山腹猿穴火口からの溶岩流を含む)。 約2600年前、東鳥海山の山頂部が崩壊して岩屑なだれが北から北西に流下し、北に開く馬蹄形カルデラが生じた。 象潟(きさかた)、由利原の多数の流れ山はこの堆積物の地形。 同カルデラ形成後、カルデラ内山頂部付近の活動が続き、溶岩流がカルデラの約1/3を埋積した。
 東鳥海山の2つの中央火口丘のうち、新山(別名、亨和岳)は、1801年の噴火で生じた溶岩ドーム。 有史以降の活動は、1801年の噴火以外は火山灰の放出であった。 泥流を生じやすい。
 別名、出羽富士、秋田富士。

 
[ リンク集 ]
 
当火山から160km圏内の原発 [ 女川原発 ]
Wikipedia(鳥海山)
鳥海山 - 気象庁
日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 鳥海山 (PDF) - 気象庁
日本の火山 鳥海山 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
国土地理院地図 鳥海山

 
[ 概要2 ]
 
・以下は「日本の火山噴火」(※)からの引用です。
 
 鳥海山は山形県と秋田県にまたがる活火山で、泥流が起きやすい性質をもつ。新山溶岩ドームは1801年の泥流により形成されたもので、活火山としての火山活動は高く、登山などには注意すべきだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 鳥海山は、山形県と秋田県にまたがる標高2236mの活火山である。東北地方では燧ケ岳(標高2356m)に次いで2番目に高い山だ。孤立峰のために、山頂からは北に白神山地や岩手山、南に佐渡島、東に太平洋を臨むことができる。鳥海国定公園の一部である。日本百名山の1つにも選ばれている。
 山頂に雪が積もった姿が富士山にそっくりなため、出羽富士とも呼ばれ親しまれている。秋田県では秋田富士、山形県では庄内富士とも呼ばれている。
 噴火警戒レベルは設定されていないが「活火山であることに留意」とされて、噴火警戒レベル1なみの警戒が行われている。(後略)
 
※「日本の火山噴火」(島村英紀著:秀和システム:2017年4月1日)

 
[ 関連記事 ]
 
 
 
< 1 >  記事番号[1]〜[1] / 記事総数[1]

【記事46230】
地質の解説 岩屑(がんせつ)なだれとは 地質機構  2016/08/20 TOP
☆岩屑なだれとは,低温の火山砕屑流(火砕流)のことで,地震,水蒸気爆発や火山帯の急激な変形などによって火山体の一部が崩壊(山体崩壊)し,渓流を高速で流れ下る現象です。(後略)
記事終了