【記事77650】巨大噴火の影響(「大噴火が少なすぎる近年の日本」講演資料#61)(島村英紀2018年11月24日)
 
【島村】群馬県と長野県の境に浅間山があります。1873年の噴火で火山灰を大量に出しました。その火山灰はグリーンランドの氷河からも見つかりました。火山灰を顕微鏡で調べて、どこから来たものか判定し、浅間山の火山灰と分かりました。この噴火は天明の飢饉をもたらし、それは6年間続きました。死者は2万人と言われてますが、当時の文献を調べると、もっとずっと多かったのではないかという話があります。被害が大きかった各藩は、幕府から指弾されることを恐れたため、被害を過小に報告したのではないかとのことです。
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